
本来アンチョビはカタクチイワシを使った塩蔵調味料ですが、今回は手に入りやすいマイワシを使いました。本来はイワシを丸ごと常温で1月ほど塩漬けし、しみ出したコラトゥーラ(魚醤)と身に分け、身の方は、頭・内蔵・骨を取り除き身をオイルに漬けるのがオリジナルの作り方の様です。ここで丸ごとつけるのは内臓が付いている方が内臓の細菌が発酵させるとか(塩蔵しているので細菌も死滅するのでは?)内臓に含まれる酵素が身を分解し自己分解作用を促すとか、諸説あってよく分かりません。しかしながら、塩蔵までは内臓付きで行い、アンチョビとしては内臓を最終的に取り除くのは皆共通しているので、後の始末も考えてやりやすい形でワタ付きでアンチョビを仕込んでみたいと思います。あと、腐敗が怖いので冷蔵庫内で3か月間塩蔵します。
| おススメ度 | ★★★★☆ |
| 備考 | 内臓入りで熟成が進んだのか、まろやかな味わいに |
| 材料費(2人分) | 300円~ |
| 調理時間 | 40分~ |
| 待機時間 | 1時間+3か月 |
材料表
- アンチョビ
- コイワシ(小羽・マイワシ1匹=約30g)
8匹 200円~ - 漬けこみ用油・ひまわり油 適量
- 漬けこみ用塩(イワシの身に対して30%の重量)
今回、身が140g内臓20gの合わせて160gだったので30%の塩の量は68.57gです)
- 下処理用3%塩水
- 塩 塩 約小さじ3(15.46g) 1.5円~
- 酢 大さじ2 60円~
- 水500ml
アンチョビの塩分濃度30%分の塩を入れる際に、イワシ(100g)+塩(30g)と計算してしまいそうですが、
(このレシピブログにもそんな計算が有りますが大目に見てください)
実際にはイワシと塩を足したものが30%にするには、下記の計算式で算出します。
塩分濃度(%)=
塩の重さ(g)/食材の重さ(g)+塩の重さ(g)
∴ 塩の重さ(g)=
食材の重さ(g)×塩分濃度(%)/(100-塩分濃度(%))
例1:塩分濃度30(%)イワシ10gなら塩の量4.29g
例2:塩分濃度30(%)イワシ50gなら塩の量21.43g
例3:塩分濃度30(%)イワシ100gなら塩の量42.86g( ← 30gではないですね)
上記の例を参考にした計算例:230gのイワシに塩分濃度30(%)の塩の量は、
(42.86g×2)+(21.43g×3)≒99g
調理時間(40分)
待機時間(1時間+3か月)
①イワシを軽く水洗いしながらお腹を肛門に向かって押し出し糞出しをし、包丁の切っ先で尾から頭に向けて軽くこすり鱗を取る。
②氷水で冷やしながら連続して捌いていく。

③頭を落とし、肛門から腹にかけて斜めのラインに包丁を片身だけ入れ、内臓、腹膜、血ワタをかき出し、もう半身を切り落として取り除く。肛門と腸のつながりを包丁で切り、内臓は捨てずに容器に集め鮮度が落ちない様、保冷材や氷で容器ごと冷やしておき、集め終わったら冷蔵庫内で使用時まで待機。

④腹を指、骨抜きの柄の部分等を使って流と共にかきだし洗浄する。
⑤キッチンペーパーにくるんで水気を吸わせる。
⑥キッチンペーパーを開き、イワシの腹側から包丁の刃を数ミリ切り込み、裏返して背側も同様に切りこむ。

⑥キッチンペーパーを開き、イワシの腹側から包丁の刃を数ミリ切り込み、裏返して背側も同様に切りこむ。
⑦尾の根元に背骨が当たるまで包丁の刃を入れ、頭に向かって肛門辺りまで背骨の上を滑らせるように切入れる。
⑧包丁で、下側の身を押さえ、上の身をつまんで頭に向けてゆっくりと裂いていく。

⑨裏返して、同様に骨と身を分け、おろされた身の、腹骨、残っているようなら背びれ周りの骨(担鰭骨)を包丁ですくい取る。
⑩3%塩水で洗い、水気をキッチンペーパーで拭きとる。
⑪キッチンペーパーを用いてイワシの身を挟み込み冷蔵庫内で1時間ほど脱水する。

⑫イワシの片口(頭側の背中)から皮を指でつまんではぎ取る。
⑬ボールに内臓を入れ、ゴムベラで潰しながら均一になるように混ぜ合わせ、身を入れ、重量を測り、イワシの重量に対して30%の塩をいれてゴムベラで混ぜて全体に行き渡らす。(今回、身が140g内臓20gの合わせて160gだったので30%の塩の量は68.57gです)
⑭トレーに並べて上蓋にラップを乗せて空気をなるべく遮断した状態で3か月間冷蔵保存する。

蓋を開けたらやっぱりカメムシのような臭いが立ち込めて腐敗を疑いましたが、ぬめりを帯びた汁が出ていないし、腐敗臭とも違うから続行します

調理時間(10分)
①塩漬けしたイワシをワタを取り除きながら流水で軽く塩抜きする。
②イワシの身をキッチンペーパーでよく水気をふき取る。

③煮沸消毒したガラス瓶にイワシの身を貼り付けるように並べ、最後に空気を追い出しながらひまわり油で覆い、完成。

| おススメ度 | ★★★★☆ |
| 備考 | 素材を生かした飽きの来ないパスタ |
| 材料費(2人分) | 700円~ |
| 調理時間 | 25分~ |
| 待機時間 | パスタ茹で時間-30秒 |
材料表
- 自家製アンチョビのスパゲティ(2人分)
- スパゲティ (200g)140円~
- 自家製アンチョビ 2つ(40g程) 50円~
もしくはアンチョビ缶詰 (35g) 150円~ - ニンニク 1片 (約10~20g) 15円~
- 焼き油 オリーブオイル 大さじ2(30ml)100円~
- ミニトマト 15個程 250円~
- パセリ 100g 98円~
- 塩 適量
- パスタ茹で用
- 水 1ℓ
- 塩ゆで用塩 8g 1円~
調理時間(5分)
①ミニトマトは水洗いし、水を切って、ヘタを取り、両断する。
②イタリアンパセリ(今回はパセリで代用しました)を水洗いし、水を切って、葉は細かくちぎり、茎は次の工程まで取っておく。(今回はパセリ)
③ニンニクを二つに切り、芽を取り除く。

調理時間(茹で時間-30秒)
①水1ℓを鍋に入れ、塩10gを入れ沸騰するまで火にかける。
②パスタ200gを投入し、火を弱火にする。
③指定茹で時間30秒前に取り出し、具材と合わせる。
※1ゆで汁は具材と合わせ乳化や塩加減の調整に使うのですてない事って言いたいところだけど、最近はパスタは必ずしも乳化は必要ではない考えが主流になりつつあるようです。
※2画像ではザルで湯切りしていますが、トングでつかんで鍋からフライパンに直に入れても良いです)

調理時間(15分)
①フライパンにオリーブオイル大さじ2を加え、フライパンを傾け、できた油だまりの中でニンニクとパセリの茎を弱火で香りを引き出す様に炒める。
②パセリが焦げる前に取り出して捨てて、鷹の爪の種を取り出し、輪切りにして投じ、ニンニクは茶色に色づくまで火を入れる。
③ニンニクに火が入ったら、香味野菜をフライパンの隅に寄せ、火がこれ以上入らないようにし、フライパンを傾け、油だまりの中に自家製アンチョビを加えて弱火で火を通しつつ、トングでほぐす。

④ほぐれたところで、ミニトマトとちぎったパセリ7割をフライパンに投じ、炒める。
⑤味を見てパスタのゆで汁を加えながら塩味を調える、スパゲティを加えて撹拌し、乳化させて完成。

完成

ワタ無しと比べると何故かイワシ特有の生臭さが少なく味は奥深い。まあ、これも、全く違う!と強気で言い切れるほどの差はないので作業効率を考えてワタは入れずに仕込んでも問題ないでしょう。ただ、身のほぐれ具合はワタ無しに比べてよく扱いやすかったです。総合的に見て少々の面倒な事も美味しさを少しでも増すのなら一向に構わん!と言い切れる方にはお勧めします。また、手軽に作りたい方はワタ無しで作ることをお勧めします。因みに私は、一向に構わん!

