魚捌き系ユーチューブを観ていると、魚のエラ内蔵を取り去り、丁寧に洗い、水気を取り去り、保湿紙にくるんで真空包装し、クーラーに入れた氷水に保存して、頃合いをみて食べると、新鮮な状態よりも旨味が増すというのをよく見ます。
もちろんどんな魚にも有効ではなく、新鮮なうちに食べた方が良い魚だってあります。
ならば、マダイの刺身を美味しいと感じない私はにとって、是非、熟成してマダイのは美味しいと思わせて欲しい。
マダイは白身魚ではあるけどカレイのようにじっとしている魚ではなく、割と回遊している魚なので、持久的な運動に応えられる身質ではあり、回遊魚並みに身に栄養源を溜め込めれるから旨味は強いなどと、ネット検索で出てきましたので、熟成を通して、自己分解作用を起こしたんぱく質をうま味成分のイノシン酸に分解させてしまえばひょっとしたら化けるのかと期待できるのかなと思いました。
されど、魚を一匹買って捌くのはちょっと手間がかかり、スーパーの刺身の柵で気軽にできないかと思いました。
それに、熟成というのは保存状態が重要、既に柵にまで解体されたものを熟成するのには食中毒の危険性が伴います。
さて、どうしたものか・・・・
そこで考えたのは、鮒ずしの様ななれずし。自己分解作用ではなく、菌類の発酵作用でたんぱく質をアミノ酸に分解させる方法です。
この方法なら、塩と麹菌で食中毒菌の繁殖を抑えつつ、発酵で魚の身の淡白質をアミノ酸に分解できるはず。
材料表
- 鯛の塩麴発酵刺身 (2人分)
- 刺身用鯛切り身(200g) 900円~
- 塩麴 大さじ6 250円~
- 下処理用
- 塩 約12g 12円~
- 砂糖 約12g 円~
- 酒 200ml 70円~
目次 非表示
調理時間(3分)
待機時間(15分)
①鯛の身を一人前ずつに切り分け、砂糖約12gをまぶし、次に塩約12gをまぶしてザルに貼りつけて余分な水抜きを行う。
②15分後、表面に付いた砂糖、塩をボールに張った酒200mlで洗い落としキッチンペーパーでふき取る。
調理時間(3分)
待機時間(1日~2日)
①ジップ袋にあらかじめ塩麴大さじ6を入れ袋全体に行き渡らせ、タイの身を入れ、袋の上から軽く手でもむようにタイの身に塩麴が行き渡るようにする。
②ジップ袋の空気を追い出してジップして冷蔵庫に入れて指定時間まで養生する。
発酵1日目
1日熟成は、ちょうど生ハムのような塩加減と食感。元の鯛より旨味は・・・2割増し弱かな。酒の肴として日本酒と一緒頂くのなら良いかもしれない。
発酵2日目
2日発酵は、1日熟成で塩味に懲りたので水洗いして塩麴を洗い流してキッチンペーパーで水気をふき取る。塩味はだいぶ抑えられ浅漬けレベル。肉質は1日目よりも固く身がしまっている感じで生臭さが1日目に比べて若干あるものの、旨味は5割増し。目隠しして食べれば、ちょっと固い生ハムのような食感と味。
生臭さが腐敗を予感させた事から、これ以上は腐敗を考えて2日目で終了。
結果、塩味が入るものの、旨味5割り増しぐらいは成長する
でした。