
ある時、ニュースで「苫小牧名物・ホッキガイカレー」が紹介されていました。 手頃な価格でとても美味しそう。しかし、取り寄せとなるとレトルト代に加えて送料がかさみ、なかなか気軽には試せません。
自分で作るにしても、私の住む地域ではホッキガイ自体がまず手に入らない。 それなら、手に入る貝で“ホッキガイに代わる美味しいカレー”は作れないか?
いや、むしろシーフードカレーに使われる貝を5種類そろえて、 「どの貝が一番カレーに合うのか」 を徹底的に比べてみたら面白いのではないか。
そんな思いつきから、今回の“貝5種類の徹底検証”が始まりました。
【結論】シーフードカレーに最も合う貝ランキング
1位:オオアサリ
2位:ホンビノス貝
3位:アワビ
4位:ハマグリ
5位:牡蠣
具材として旨い、出汁も良い、スパイスに負けない
カレーの香りと旨味に“渡り合える” → 唯一、カレーと対等に戦える貝
余韻3時間の強烈な旨味、冷凍でも1時間の余韻
ただし肉は固く、具材としての旨味は弱い → “出汁だけなら最強”だが、具材としては弱い
食感は最高、だが旨味がカレーに負ける
ワタを入れても香りが消える → “高級食材なのにカレーには向かない”という意外な結果
単体で食べると美味しい、だがカレーのスパイスに負ける
出汁もスパイスの香りに負けている → “美味しいけど、カレーでは埋もれる”
ワタを潰して混ぜても旨味がスパイスに負ける。(潰さずに丸のまま入れていれば結果は変わっていたかも・・・)
磯の香りがスパイスと相性が悪い(牡蠣が5位なのはカレー粉のスパイス構成の問題)
→ “西洋料理では強いのに、カレーでは弱い”
ベース・材料表
- 貝カレー五品・味比べ(1人分)・ベース材料
- 玉ねぎ 大1個(300g) 150円~
- バター 20g60円~
- プレーン・ヨーグルト 200g 90円~
- S&Bカレー粉 おおさじ1 180円~
- 白ワイン 60ml(カキのみに使用) 100円~
- 昆布 10㎝幅ほど 60円~
- 塩 適量
- 水 700ml
- ご飯1人分 50円~
ベースとなる材料はほぼ同じ、レシピでは、それぞれの貝の下処理の紹介から調理(ほぼ同じなので一つにまとめました)まで紹介します。
五品目貝・材料表
- 貝カレー五品・味比べ(1人分)・貝五品目
- ①おおさり 中5個(380円×5個) 1900円~
- ②ホンビノス貝 中4個 1200円~
- ③アワビ(韓国産)約50g 4個 800円~
- ④ハマグリ 中9個(40g/個)600円~
- ⑤牡蠣(加熱用)260g 800円~
調理時間(15分)
待機時間(60分~)
①大あさりの口が開いている部分に包丁(刃を痛める可能性が高いので、そうなっても良い包丁でやることをお勧めします)を差し込み、身を両断し、殻の蝶番をねじ切るかキッチンバサミで断つ。
②ステーキナイフやスプーンを用いて殻から身を外し、外した身を水洗いする。

③水600mlを鍋に入れ、沸騰させ火を止めて、昆布を入れて1時間保温し出汁をとる。
④昆布を取り出し沸騰させ浮いてきた灰汁を取り除き混布出汁を完成させる。

調理時間(30分)
待機時間(60分~)
①炊飯用手袋を着用したうえで、ホンビノス貝どうしをこすり合わせて汚れを取る。
②たらいに50度のお湯を張り、ホンビノス貝を15分ほど入れて入れて3㎜程貝殻に隙間が空いた状態にし、浮き上がった殻の汚れを洗い、貝の隙間から水を通して、砂と海水を吐き出させる。(ほとんど砂を噛まないというが念のため)

③水800mlの鍋にホンビノス貝を入れて弱火で火を入れ貝殻が開いたら取り出し、一旦沸騰させてあくを取りのぞく。
④取り出したホンビノスは、スプーンなどで貝殻から外し、使用時まで冷蔵庫で養生。ホンビノス貝の出し汁には表面の粉をふき取った昆布を入れて、予熱で1時間ほど出汁をとる。
⑤昆布を取り出し、だし汁をいったん沸騰させて灰汁をとり、ボールにザルを組んで、リードを敷き出し汁をこして完成。

調理時間(30分)
待機時間(60分~)
①炊飯用手袋を着用したうえで、あら塩をもしくはブラシでアワビの表面を擦り洗いし水ですすぐ。
②アワビの殻側から見て穴が開いている側の対面から(殻が薄い方から)スプーンもしくはナイフで刃を入れて、殻と身を7割がた外し、身をゆっくりともぎ取る。

③取り外した身の裏側も塩ですり洗いし水ですすぎ、口(赤い色の部分)の部分は包丁で取り除き、紐を取り外し(今回は小型のアワビだった為、外しませんでしたというか外れませんでした)殻に残ったウロは、スプーンを使って長い方から引っ張り出す様に引きはがす。
④ウロの砂袋(色が変わっているところ)と、袴を切り捨てる。

⑤沸騰したお湯に、身とキモを30秒程通して氷水に晒してあく抜きをする。
⑥身はスライスし、キモは包丁で叩いてペースト状にする。
⑦鍋に水600ml入れて沸騰させて火を止めて表面を布巾で拭いた昆布を差し込み予熱で出汁をとる。
⑧1時間ほどしたら、昆布を取り出し沸騰させて灰汁をとり、キモペーストを入れてだし汁を完成させる。

調理時間(30分)
待機時間(60分~)
①水を流しながら、ハマグリどうしをこすり合わせて表面の汚れを取る。
②ボールに50度のお湯を張り、ハマグリを15分ほど入れて入れて3㎜程貝殻に隙間が空いた状態にし、浮き上がった殻の汚れを洗い、貝の隙間から水を通して、砂と海水を吐き出させる。
③水700mlの鍋にハマグリを入れて弱火で火を入れ貝殻が開いたら取り出し、一旦沸騰させてあくを取りのぞく。

④取り出したハマグリは、スプーンなどで貝殻から外し、使用時まで冷蔵庫で養生。ハマグリの出し汁には表面の粉をふき取った昆布を入れて、予熱で1時間ほど出汁をとる。
⑤昆布を取り出し、だし汁をいったん沸騰させて灰汁をとり、ボールにザルを組んで、リードを敷き出し汁をこして完成。

調理時間(30分)
待機時間(60分~)
①むき身加熱用牡蠣をザルに入れ、塩約30ℊをまぶし、ザルをふるいながら牡蠣に行き渡らせる。
②ザルをボールに入れ、水を流しボールにたまる水が澄むまで汚れを取り去る。
③トレーにキッチンペーパーを敷き、カキの水気を取り除く。

カキの下処理と出汁取り
(冷凍ガキの場合)
①40度の温水1ℓに30gの塩を溶かした中に冷凍牡蠣を入れて黒いひだを中心に洗う。
②洗った物は完全に解氷させずにキッチンペーパーで水気をふき取り、使用する。(鮮度落ちが早い為、解氷したらお早めに使用してください)

④水600mlを鍋に入れ、沸騰させ火を止めて、昆布を入れて1時間保温し出汁をとる。
⑤昆布を取り出し沸騰させ浮いてきた灰汁を取り除き混布出汁を完成させる。


